教育の学校

飛躍できる一歩を踏み出す決意をするのは本人にしかできない

最後になりましたが、

子どもたちが好奇心に満ち溢れ、どんな困難にも負けないで、自分の人生を切り開いていけるようになるために私たち大人ができることは何でしょうか？

また、何がその後の人生を決めるのでしょうか？

もしも何かの法則(コンピテンシー)があるとしたら、

私たちはこの地球の中で生かされているという事実があり、

人との関係性で成り立っている事実があります。

アドラーはすべての悩みは人間関係であると言い、

選択理論では人間関係修復のためのスキルや法則を体系化しています。

その最も基礎になる人間関係性の素が親と子です。

子どもの視点から言うと、まずは子どもがこの世を安心、安全な場だと思えるかどうかです。

その1番の素でもある、親と子どもの関係性について、わかりやすく、そして

すぐ活かせるようなものを発信するのが自分の使命だと感じ、これまで実践してきました。

思えば、まだ自立型人材育成の手法であるコーチングを知らない数十年前のこと、自分の子育て初期の頃は、愛する子どもたちをすべての害悪から守りたいという情と、いつまでも100％守ることはできないのだという現実とのギャップに戸惑い、葛藤していました。

そして子どもたちが大きくなるにつれて、本当に自立させるには、失敗をさせないようにするのではなく、失敗を何とかすることを学ばせる必要があるのだと痛感しました。

また、そのことを意識し、取り組みはじめてから、子どもたちは自分の力で失敗から学ぶことをぐんぐん身につけていきました。

そしてその後の人生も自分の力で切り開いていく生き方ができるようになりました。その背景には自分に自信を持たせる取り組みがありました。

繰り返しになりますが、人間関係の基礎は親と子です。そしていつかは親亡き後、子どもは自分の力で生きて行かねばなりません。

生きぬく力とは、粘つよさや、自制心、好奇心や誠実さ、そして物事をやり抜く力や自分に対する自信です。それらを伸ばすためには、

支援者や親が自分自身の強みを見つけ、活かし、最終的に子どもの才能を強みに育てることです。これは最強のツールであり望む姿に確実に近づいていきます。

誰もが持っている才能を、見つけ、活かし、飛躍できる一歩を踏み出す決意をするのは本人にしかできませんし、行動を超すかどうかにかかっています。

この講座がその一歩を踏み出すためのきっかけになればと思っています。